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日本舶用機関学会
会誌総索引委員会
委員長五島正雄
委員安江經和
同 鎌田実
同 小林智次
同 伊藤雅則
同 塚本達郎
同 中村正規

編集後記

平成8年4月。本学会は創立30周年を迎えました。そこで、第3冊目の学会誌総索引を編集出版するため学会内に総索引編集委員会を設け、6月より計4回委員会を開催して。ここに、めでたくその作業を完了致しました。この間、文献索引委員会の委員の皆様には、ご多忙中にも拘わらず、文献の内容別分類の作業を始め多大なご量援助、ご協力を頂き誠に有り難うございました。また、学会の事務局 長塚原茂司氏、事務局顧問 内山高昭氏、総務・経理主任 安藤秀男氏、編集主任 広岡幸次郎氏には、本索引編集出版にあたり、その企画、資金面でのバックアップ、実質的作業等、全般にわたりご尽力頂き心よりお礼申し上げます。以下に編集作業の経過の概念と今後の文献索引のあり方についても検討致しましたのでこれについても簡単に記しておきたいと思います。

 

編集経過
本索引の編集に当たっては、基本的には既刊2冊の編集方針を踏襲し、作業を開始しました。すなわち、内容は執筆者別及び内容別とし、先ず、前10巻の総索引(第11巻〜第20巻)の内容別分類項目(キーワード)に準拠して内容別分類を行ってみました。しかし、この経過において、既刊出版以来10年間経過しておりますので。この間、技術の進展、変遷があり、これまでのキーワードによる分類ではではない文献が多数見受けられました。例えば、学際的であるため分類が困難なもの、該当するキーワードのないもの、分類をさらに細分化する必要があるものなどがあり、これらについては新たなキーワードを各委員から提案願い委員会で審議決定致しました。これをもとに再度分類の見直しを行い、数回にわたる委員会の慎重審議を経て最終版を取り纏めました。なお、今回新たに追加したキーワード及び分類される文献がなく削除したキーワードの主なものを今後の参考ωのために以下に記しておきます。また、執筆者別索引については、文献に記載されている執筆者名をそのまま用いました。したがって、外国人名については英字、片仮名が混在しております。さらに、外国人名は正確な発音が困難でり、五十音による分類はなじまないため、「外国人名」の項目を新たに設けて巻号順に記載しました。
なお、今回の索引集はオフセット印刷でありますので、誤字、脱字等の校正に当たっては事務局はじめ、各委員が分担して慎重を期したつもりでありますが若干の不安が残っております。
追加した主なキーワード:省エネプラント、エネルギー一般、操舵機、スタビライザ、荷役機器、船体艤装、低温、航海計器、LAN、ガスエンジン、トライボロジー、大気汚染、海洋汚染、保全管理、故障診断、運行支援、操船、シミュレータ、ロボット、塗装など
削除したキーワード:クラッチ、ブレーキなど

 

今回の文献索引のありカについて
パソコンによる情報通信が身近なものとなりました。簡単に、しかも即座に国内はもとより海外からも文献情報が入手できるようにもなってきております。このように情報技術の発達は、急速でしかもあらゆる可能性を秘めているといわれております。
情報通信ネットワークの整備に伴い、我々技術者にとってパソコンが有用な情報が得られる玉手箱となるのか、情報の洪水を引き起こし、時間をさせる単なる無機質な箱となるかは、個人個人がこれにいかに対処し、使いこなしていくかという問題でもあるように思われます。
このような背景のもとに、本学会における今後の文献索引はどのような方向にあるべきかという課題について本索引委員会内に文献情報管理ワーキンググループを設け、検討を重ねてまいりました。その結果を索引委員会の審議を経て理事会に答申致しました。内容の詳細は省かせて頂きますが、学会誌等の文献管理については、積極的に情報化に対応すべきであるとの結論を得ております。したがって、印刷物としては、本索引集が学会誌掲載文献の情報を提供するという使命を果たす最後のものになるであろうと思われます。今後、学会誌等の文献情報がネットワーク化され、会員の皆様が舶用機関学会の電子辞書として、また、情報通信手段として十分活用できるシステムが構築されますことを期待します。

 

 

 

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